演劇批評

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松竹座 七月大歌舞伎

 昨年の夏はコロナ禍で幕が開かなかったが、二年ぶりに夏の大阪・道頓堀で夏芝居の幕が開いた。現在は病気療養中の澤村藤十郎が中心となって始めた「関西・歌舞伎を愛する会」も今年で29回を数え、上方の伝統文化の継承・定着に心を砕く人々や、関西の歌舞伎ファンにとって貴重な舞台である。

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4月歌舞伎座 第一部 B日程

歌舞伎座の第一部は『勧進帳』のキャストを変えて、A日程とB日程で上演されている。B日程は、弁慶が松本幸四郎、富樫が尾上松也での『勧進帳』だ。中村雀右衛門の義経は変更なし。『勧進帳』の前に『小鍛冶』が上演されるが、これは「A日程」の劇評で述べたので今回は触れない。

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「どん底-1947・東京-」 2021.04.12 サザンシアター

 「今、何とか生きてる俺たちに乾杯!」。幕切れ近くのこの台詞は、コロナ禍で先が見えずに混迷する日本の今、その中で生きる我々観客のためにあるとも言える一言だ。

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4月歌舞伎座 第一部『小鍛冶』『勧進帳』2021.04.07 歌舞伎座

 「コロナ禍」での歌舞伎の上演形態も定着し、公演再開当初は「四部構成」での公演で一部での上演演目は一本、一時間内外だったものが、三部で二本、上演時間も二時間強にまで延びた。今月もその例で第三部までの公演である。一部は市川猿之助の舞踊『小鍛冶』と、松本白鸚、松本幸四郎の『勧進帳』の二本だ。『勧進帳』は日によりA日程、B日程と別れており、A日程は白鸚の弁慶に幸四郎の富樫、B日程は幸四郎の弁慶に、尾上松也が富樫を演じている。義経は共通して中村雀右衛門。

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「ほんとうのハウンド警部」 2021.03.17 シアターコクーン

 80歳を過ぎてなお旺盛な創作意欲は衰えを見せずに、次々に話題作を発表している現代の劇作家の中でも大きな光芒を放つトム・ストッパード(1937~)。『コースト・オブ・ユートピア』、『アルカディア』、『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』など、日本でも話題になった舞台は多い。

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「Endless SHOCK Eternal」 2021.03.04 帝国劇場

 コロナ禍の中、東京都では「緊急事態宣言」が延長され、「飲食を伴う店の営業は20時まで」の状況が続いている。飲食の提供はしなくとも、不特定多数の人が集まる劇場も20時までには公演を終えるとの申し合わせが行われ、各劇場が夜の部の公演を昼にシフトし、夜の公演を行う場合は、開演時間を早めて20時前には終演となるようにした。中には、上演時間の関係で夜公演を中止しているところもある。

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『ドレッサー』 2021.02.28 東京芸術劇場

「役者は他人の記憶の中にしか生きられない」。加藤健一事務所公演『ドレッサー』の中で、加藤健一が扮する老座長の台詞だ。確かに舞台芸術は、幕が降りた瞬間にすべては夢幻の中に消え、観客の心の中に「想い出」として残るのみだ。何度も同じ作品を上演しても、二度として同じものはない。ここに、舞台の魅力がある。昨年来、世界中が苦しんでいる「新型コロナウイルス」の中で、演劇好きの多くの人々が感じたのも、この「ライブ感」の魅力だろう。

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「一月歌舞伎座 第三部」2021.01.07

 令和三年の壽初春大歌舞伎は、「コロナ禍」を受けて三部構成での幕開けとなった。しかし、折しもこの日に昨年春に次いで二度目の「緊急事態宣言」が発出され、今後の演劇公演の先行きが不透明な中での上演となった。

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「炎の人」2020.02.20 スペース・ゼロ

三好十郎がゴッホの半生を描いた名作『炎の人』を始めて観たのは、手元の控えによると「1989年」とあり、30年以上前のことだ。この折は、ゴッホを当たり役にしていた瀧澤修主演の「劇団民藝」による舞台で、最初は海外の作家による芝居かと勘違いした。それほどに骨太に物語が編まれ、台詞が力強さを持っていた。加えて、海外の物語だったから、余計にその感覚を強く持ったのだろう。以来、他の俳優が演じたゴッホも観てきたが、作者と由縁が深く、多くの三好作品を上演している「文化座」では、昭和42年以来53年ぶりの上演となる。

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「二月歌舞伎座 昼の部」 2020.02.18 歌舞伎座

 今月の歌舞伎座は、来月二十七回忌を迎える十三世片岡仁左衛門の三人の子息、五代目片岡我當、二代目片岡秀太郎、当代の片岡仁左衛門がそれぞれに自分の演目を出し、興行全体を銘打っているわけではないが、故人に由縁の深い演目で偲んでいる。

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