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演劇批評
「役者は他人の記憶の中にしか生きられない」。加藤健一事務所公演『ドレッサー』の中で、加藤健一が扮する老座長の台詞だ。確かに舞台芸術は、幕が降りた瞬間にすべては夢幻の中に消え、観客の心の中に「想い出」として残るのみだ。何度も同じ作品を上演しても、二度として同じものはない。ここに、舞台の魅力がある。昨年来、世界中が苦しんでいる「新型コロナウイルス」の中で、演劇好きの多くの人々が感じたのも、この「ライブ感」の魅力だろう。
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