お知らせ

私が選んだ100本 032.『楽屋』作:.清水邦夫 2017.11.13 をアップしました!

演劇批評

『土佐源氏』2017.10.28 権現の森内「明治の商家」

 現代の演劇から薄れたものの一つが「土俗的なにおい」、平たく言えば「土臭さ」だろう。俳優をはじめ、舞台装置、効果、演出など、芝居を構成する要素がどんどん洗練されてゆく中で、昔ながらの「土臭さ」を持った一人芝居を、コツコツと全国各地で上演している坂本長利の『土佐源氏』。その初演は1967年、今からちょうど50年前のことになる。 続きを読む

エッセイ

私が選んだ100本 032.『楽屋』作:.清水邦夫 2017.11.13

032.『楽屋』作:.清水邦夫 2017.11.13

 舞台は、タイトル通り、どこかの劇場の「楽屋」である。それも、大劇場の次の間が付いているような立派な部屋ではない。登場人物は女優だけ4人。上演時間もそう長くはない一幕物であることも手伝い、アマチュア劇団でも頻繁に取り上げられる作品だ。すべての公演を網羅することは不可能だが、恐らく、日本の現代劇の中での上演回数、ベスト3に入るのではないだろうか。初演は1977年、渋谷にあった「ジアンジアン」という、80人も詰め込めばギュウギュウという小さな場所だ。それ以降、プロ・アマチュアを含め、ずいぶん上演されて来た人気作品である。 続きを読む