お知らせ

私が選んだ100本 038.『伽羅先代萩』(めいぼくせんだいはぎ)作者:松貫四ほか2018.01.08

演劇批評

壽 初春大歌舞伎 夜の部 2018.01.02

 今年のお正月の歌舞伎座は、37年ぶりの「高麗屋三代襲名」で幕を開ける。九代目松本幸四郎が二代目松本白鸚に、七代目市川染五郎が十代目松本幸四郎に、松本金太郎が八代目市川染五郎にと、それぞれが父の名を襲名する興行だ。どの襲名もおめでたいものだが、「三代」同時は稀で、親・子・孫、それぞれの世代が次の名を襲名するに相応しい活躍をしている、と衆目が一致しなければできることではない。それを二回できるのは、現・白鸚の言葉を借りればまさに「奇蹟」だ。前回の三代襲名は、10月、11月の歌舞伎座で行われた。私はまだ高校生だったが、三階席で観た二ヶ月の舞台はくっきりと焼き付いている。それから37年が過ぎたと思うと、あっという間だと感じると同時に、役者と観客が共に年月を重ねる芸能である歌舞伎の喜びと本質をも感じる。 続きを読む

エッセイ

私が選んだ100本 038.『伽羅先代萩』(めいぼくせんだいはぎ)作者:松貫四ほか2018.01.08

 宮城県・伊達藩のお家騒動を描いた作品で、「仙台」の音が読み込まれている。伊達綱宗公が最高級の香木・伽羅(きゃら)で造らせた下駄を履いて遊廓へ出かけたというエピソードから、「伽羅」と書いて「めいぼく」と読ませるのも気が利いた洒落である。 続きを読む