お知らせ

私が選んだ100本 012.『毒薬と老嬢』をアップしました!

演劇批評

「志の輔らくご at NOH THEATER」 2017.06.12

 今までにいろいろな組み合わせの舞台を観て来てはいるが、能楽堂で落語を聴いたのは初めてではないだろうか。今年の春に銀座・松坂屋の跡地にオープンした商業施設「GINZA SIX」の地下三階にある「二十五世観世左近記念 観世能楽堂」で、立川志の輔が語る「志の輔らくご」だ。この能楽堂は長らく渋谷・松濤にあったものを、解体し、手入れをして移築したものだ。能楽堂も劇場の一種には違いないが、完全に用途は限られており、その特殊な形状の場所での落語会、相変わらず志の輔のチャレンジ精神は旺盛だ。現在建て替え中の渋谷・パルコ劇場で毎年お正月にたった一人で三席ずつ話していた「志の輔らくご」が、場所を移して銀座で三日間だけの公演に替わったとも言える。 続きを読む

エッセイ

私が選んだ100本 012.『毒薬と老嬢』作:ケッセルリング

 1948年にヒットしたアメリカ映画で、二人の老女が主人公の珍しいコメディだ。日本での初演は1951年7月、東京・日本橋の三越本店内の三越劇場で、「三越現代劇第二回公演」として轟夕起子、三島雅夫らによるものだ。その後、賀原夏子が率いるコメディ専門の劇団NLTが1987年に初演し、1991年、1998年、2002年と好評を受けて繰り返し上演しており、1991年に賀原が亡くなってからは、客演の形で淡島千景、淡路恵子の二人が演じた。コメディに興味を示す役者は多いが、かなり高度な技術を必要とするのも事実だ。 続きを読む