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私が選んだ100本 051.『桜鍔恨鮫鞘』(さくらつばうらみのさめざや) 古典歌舞伎 2018.04.23 をアップしました!

演劇批評

名古屋御園座こけら落とし四月大歌舞伎「昼の部」「夜の部」

 老朽化のため閉場し、新築再開場が待たれていた名古屋・御園座のこけら落とし公演は、一、二月に歌舞伎座で始まった「高麗屋三代襲名」を以て幕を開けた。厳密には、新・市川染五郎は学業のため今月は出演しないが、親・子・孫の三代が新しい名前を襲名することに変わりはない。九代目松本幸四郎改め二代目松本白鸚、七代目市川染五郎改め十代目松本幸四郎の親子が中心となって、昼の部三本、夜の部三本、当たり役あり初役での挑戦ありと、バラエティに富んだ演目が並んでいる。 続きを読む

エッセイ

私が選んだ100本 051.『桜鍔恨鮫鞘』(さくらつばうらみのさめざや) 古典歌舞伎 2018.04.23

 この芝居の略称を『鰻谷』と呼ぶ。大阪に今も残る地名だ。歌舞伎の中では割合に古いもので、人形浄瑠璃での初演が安永2(1774)年のことで、作者などは不詳とされている。元禄期に、古手屋八郎兵衛が、女房のお妻を殺す事件が実際に起き、これが浄瑠璃・歌舞伎の作品に取り入れられて一つの作品群になった。その中で、上演頻度は少ないながら今はこの『鰻谷』だけが残った、と言ってもよいだろう。 続きを読む